無料で始める営業AI|議事録ならNotta、提案書ならGamma、CRMならHubSpotで月0円スタート
公開日:2026-05-31 最終更新:2026-05-31
営業担当者の多くが「ツール導入の費用対効果が読めない」という理由で、AI活用の第一歩を踏み出せていない。
- 無料で始める営業AIは「議事録のNotta」「提案書のGamma」「CRMのHubSpot」の3軸でカバーできる。
- 選定軸は「無料枠の実用度」「商用利用の可否」「有料移行のしやすさ」の3点で判断する。
- 迷ったらNotta+Gamma+HubSpot無料CRMの3点セットから始めるのが最短ルートだ。
この記事でわかること
- 無料プランの実用度と上限の見極め方
- Notta/Gamma/Canva/HubSpot/tl;dv の無料枠の違い
- 無料プランで気をつける商用利用条件とデータ取扱
- 無料→有料への移行を判断する4ステップ
無料で使える営業AIの4カテゴリ
無料で使える営業AIは、大きく4カテゴリに分類できる。カテゴリごとに「何が無料で、何が有料か」の境界線が異なるため、用途を先に決めてからツールを選ぶ順番が重要だ。
| カテゴリ | 特徴 | 代表ツール | 向いてる規模 |
|---|---|---|---|
| 議事録AI | 無料時間枠あり・日本語精度重視 | Notta、tl;dv | 個人〜中小チーム |
| 提案書AI | 無料クレジット制・骨格生成は十分 | Gamma | 個人〜中小企業 |
| デザインツール | 無料テンプレ豊富・AI機能は有料寄り | Canva | 営業・マーケ組織全般 |
| 無料CRM | コンタクト無制限・メール送信に上限 | HubSpot | スタートアップ〜中堅 |
議事録AIは録音時間の上限が無料枠の判断基準になる。提案書AIは生成クレジット数が鍵で、デザインツールはテンプレこそ豊富でもAI機能の多くは有料プランに集約されている点に注意したい。
主要5ツールを5軸で徹底比較
各ツールの無料枠を同じ軸で並べると、選定基準が明確になる。以下の表はすべて公式ファクトDBの値を使用している。
| 項目 | Notta | Gamma | Canva | HubSpot | tl;dv |
|---|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Notta株式会社(日本法人)/NOTTA INC. | Gamma Tech, Inc. | Canva Pty Ltd(オーストラリア) | HubSpot Japan株式会社/HubSpot, Inc. | tldx Solutions GmbH(ドイツ) |
| 無料枠の上限 | 無料プランあり(詳細は公式参照) | 無料プランあり(詳細は公式参照) | 無料プランあり(詳細は公式参照) | Free:無料 | 無料プランあり(詳細は公式参照) |
| 商用利用 | 公式参照 | 公式参照 | 公式参照 | 公式参照 | 公式参照 |
| AI機能 | 音声自動文字起こし/AI要約/多言語翻訳 | スライド自動生成/AI画像生成/PPT・PDF出力 | Magic Studio(AI画像・テキスト生成)/AI翻訳 | Breeze(案件創出・顧客対応エージェント)/AIガイダンス | AI議事録自動生成/AI要約/マルチ会議分析 |
| 有料移行コスト | 公式参照 | 公式参照 | 公式参照 | Starter:¥2,400/シート/月〜(出典:HubSpot公式) | 公式参照 |
商用利用の可否は各ツールの利用規約で都度確認することを推奨する。無料プランの上限変更はベンダー側の判断で行われるため、最新情報は公式サイトで確認したい。
Nottaの詳細
Notta
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | Notta株式会社(日本法人)/親会社 NOTTA INC. |
| 費用 | 無料プランあり・有料プランは公式参照 |
| 主な機能 | 音声自動文字起こし/AI要約/多言語翻訳 |
| 対応チャネル | Web会議/音声ファイル/リアルタイム録音 |
| セキュリティ認証 | 公式参照 |
| 向いてる企業 | 日本語精度を重視する個人〜中小規模チーム |
NottaはZoom・Google Meet・Microsoft Teamsとの連携に対応した議事録AIだ。Web会議のリアルタイム文字起こしに加え、録音済みの音声ファイルのアップロードにも対応している。日本語精度を重視する中小規模チームや個人ユーザーに向いた設計で、2022年設立の日本法人(東京都千代田区大手町)が国内サポートを担っている(出典:PR TIMES『Notta株式会社 AIボイスレコーダー発表』https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000106830.html )。
Gammaの詳細
Gamma
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | Gamma Tech, Inc. |
| 費用 | Free/Plus/Pro/Business/Enterprise(詳細は公式参照) |
| 主な機能 | テキスト/プロンプトからスライド自動生成/AI画像生成/PPT・PDF出力 |
| 対応チャネル | Web版(ブラウザ) |
| セキュリティ認証 | 公式参照 |
| 向いてる企業 | 0→1の提案資料・社内資料を高速で作りたい個人〜中小企業 |
Gammaは、テキストやプロンプトを入力するだけでスライド・ドキュメント・Webページを自動生成するプレゼンAIだ。PPTやPDF形式への出力にも対応しており、既存のパワーポイント文化が根強い営業現場でも利用しやすい。米サンフランシスコ拠点のGamma Tech, Inc.が開発し、2020年創業。無料プランはクレジット制のため、生成できる資料数に上限がある点は事前に公式サイトで確認しておきたい。
Canvaの詳細
Canva
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | Canva Pty Ltd(オーストラリア) |
| 費用 | 無料/Pro/Teams/Enterprise(詳細は公式参照) |
| 主な機能 | Magic Studio(AIテキスト・画像生成)/AI翻訳/AI画像編集 |
| 対応チャネル | Web版/デスクトップ/モバイル |
| セキュリティ認証 | 公式参照 |
| 向いてる企業 | デザイン経験が浅い営業・マーケでも提案資料を仕上げたい組織 |
Canvaは豊富な無料テンプレートを持つデザインツールで、営業資料や提案書の見栄えを手軽に整えられる。ただし、AIを活用したMagic Studio(AIテキスト・画像生成、AI翻訳など)の高度な機能は有料プランに集中している。デザイン経験が浅いメンバーが多い組織でも使いやすい設計で、Web・デスクトップ・モバイルと幅広いチャネルに対応する点が特徴だ。
HubSpotの詳細
HubSpot
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | HubSpot Japan株式会社/HubSpot, Inc.(米マサチューセッツ州ボストン) |
| 費用 | ・Free:無料 ・Starter:¥2,400/シート/月 ・Professional:¥6,000/シート/月 ・Enterprise:¥22,500/シート/月(出典:HubSpot公式) |
| 主な機能 | Breeze(案件創出エージェント)/Breeze(顧客対応エージェント)/AIガイダンス(優先タスクキュー) |
| 対応チャネル | メール/Web会議/電話/SMS |
| セキュリティ認証 | SOC 3(公開可)/SOC 2 Type II(要申請)/ISO 27001(クラウドインフラ)/GDPR準拠(出典:HubSpot公式) |
| 向いてる企業 | 営業とマーケティングを一体運用する中小〜中堅企業/スタートアップ |
HubSpotの最大の特徴は、無料プランでもCRMとして十分な機能が使える点だ。Gmail・Outlook・Slack・Zoomとの連携を含め、マーケットプレイスで2,000以上のアプリと接続できる(出典:HubSpot公式)。Breeze AIは購買グループの把握・パーソナライズアプローチ・24時間顧客対応など、営業支援機能を幅広くカバーしている。セキュリティ面ではSOC 3・ISO 27001・GDPR準拠を取得しており、中小企業のセキュリティ要件にも対応しやすい。
tl;dvの詳細
tl;dv
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供会社 | tldx Solutions GmbH(ドイツ) |
| 費用 | 無料プラン+有料プラン(詳細は公式参照) |
| 主な機能 | AI議事録自動生成/AI要約(MEDDIC等カスタムフォーマット対応)/マルチ会議分析・トレンド検出 |
| 対応チャネル | Web会議(Zoom/Google Meet/Microsoft Teams) |
| セキュリティ認証 | 公式参照 |
| 向いてる企業 | Zoom/Meet/Teams中心のセールスチーム |
tl;dvはWeb会議の録画・文字起こし・AI要約に特化した議事録AIで、30言語以上に対応している(出典:tl;dv公式)。MEDDICなどセールス特化のカスタムフォーマットでAI要約を出力できる点は、Nottaとの大きな差別化要素だ。自動フォローアップメール生成やセールスコーチング機能も備えており、チーム全体の商談品質を底上げしたい組織に向いている。2020年設立のドイツ企業で、2025年に日本市場へ参入している(出典:enterprisezine.jp)。
あなたの選定ポイント3点
1. 無料枠の実用度(時間/件数/ストレージの上限)
無料プランで日常業務をどこまでカバーできるかは、上限の種類によって大きく変わる。議事録AIは録音・文字起こしの時間上限、提案書AIはクレジット消費数、CRMはコンタクト件数やメール送信数といった軸で確認する必要がある。各ツールの最新上限値は公式サイトで確認してほしい。変更が予告なく行われるケースがあるため、定期的なチェックを推奨する。
2. 商用利用の可否と利用規約の制限
無料プランであっても、営業業務への利用が商用利用に該当するかどうかは各ツールの利用規約で判断が分かれる。本記事で紹介した5ツールの商用利用条件はいずれも「公式参照」となっており、利用開始前に各社利用規約を直接確認する必要がある。生成した資料や会議録を顧客向けに利用する場合は特に注意したい。
3. 有料プランへの移行のしやすさと月額差
HubSpotはFree(¥0)からStarter(¥2,400/シート/月)への移行ステップが明確で、蓄積したCRMデータをそのまま引き継げる構造になっている(出典:HubSpot公式)。他のツールは有料プランの料金が公式参照となっているため、無料利用中に料金ページを確認しておき、移行コストのシミュレーションを事前に行っておくとよい。
導入優先度マトリクス|効果 × 導入難易度
| 導入易 | 導入難 | |
|---|---|---|
| 効果大 | Notta(無料プランで議事録即日運用可)、HubSpot無料CRM(Free¥0・コンタクト無制限) | 該当なし |
| 効果中 | Gamma(無料クレジットで提案書骨格を即生成)、Canva(無料テンプレで資料デザインを補強) | tl;dv(Web会議中心の組織に限定・セールスコーチング機能は設定が必要) |
HubSpotは無料かつCRMとしての実用性が高い。一方tl;dvは機能が豊富な分、Web会議を主軸としていない組織では効果が限定されやすいため、導入難の象限に配置した。
導入前に確認したい注意点
- 無料枠は予告なく変更・縮小されるリスクがある
- 商用利用条件が規約で制限されるケースがある
- 無料プランのデータ削除・他ツール移行が難しいことがある
- セキュリティ機能(SSO・アクセス制御)は有料プラン中心
- 結局有料に切り替えると単独契約より割高になるケースがある
無料枠の変更リスク:SaaSの無料プランは、ベンダーの経営方針変更によって上限が突然引き下げられることがある。蓄積したデータやワークフローを失わないよう、重要なデータは定期的にエクスポートしておくことを推奨する。
商用利用条件の確認:営業資料の作成や顧客向け利用が商用利用に該当するかどうかは、各ツールの利用規約に依存する。本記事で取り上げた5ツールの商用利用可否はいずれも公式参照のため、利用開始前に利用規約を読む必要がある。
データ移行の難しさ:無料プランで運用を続けた後にツールを切り替える場合、エクスポート機能が有料プラン限定だったり、形式が他のツールと合わなかったりするケースがある。移行コストは導入前の段階で比較しておきたい。
セキュリティ機能の制限:SSO(シングルサインオン)や細かいアクセス権限管理は、多くのツールで有料プラン以上に搭載されている。HubSpotはSOC 3・ISO 27001取得(出典:HubSpot公式)だが、SSOや高度なアクセス制御はプランによって異なるため、公式サイトで確認が必要だ。
有料移行後のコスト増:無料プランから有料プランへ移行する際、複数のツールを別々に契約するより、統合型のスイート契約のほうが割安になるケースがある。一方で、単機能ツールを無料で組み合わせていた構成を有料に切り替えると、トータルコストが想定を上回ることもある。移行前に料金シミュレーションを行うことを推奨する。
段階的ロードマップ|フェーズ1〜3
あなたがゼロからAIツールを導入する場合、一度に全ツールを入れるより段階的に定着させるほうがリスクが低い。
- ゴール:Nottaで会議の文字起こし・AI要約を日常業務に組み込み、HubSpot無料CRMで顧客情報の一元管理を開始する
- 推奨ツール:Notta、HubSpot(Free)
- 次フェーズへの判断基準:NottaのAI要約が商談後のフォローアップに使える品質かどうか、HubSpotの無料枠で自チームの顧客管理が不自由なく回るかどうかを確認する
- ゴール:Gammaの無料クレジットで提案書の骨格を自動生成し、Canvaの無料テンプレでビジュアルを整える運用を確立する
- 推奨ツール:Gamma、Canva
- 次フェーズへの判断基準:Gammaの無料クレジットが月の提案書作成量に対して十分かどうか、Canvaの無料テンプレでデザイン品質の要件が満たせているかどうかを評価する
- ゴール:Web会議が商談の中心であればtl;dvを追加し、セールスコーチング機能やマルチ会議分析を活用できる体制を整える。無料枠を超過しているツールのみ有料プランへ移行する
- 推奨ツール:tl;dv
- 次フェーズへの判断基準:各ツールの無料枠消化状況を確認し、業務への依存度が高いツールから優先して有料移行を検討する
まとめ|3軸を無料で揃えて、業務定着後に必要分だけ有料化する
議事録・提案書・CRMという3つの軸を無料でカバーするのが、コストゼロで始める営業AIの基本構成だ。Notta(議事録)・Gamma(提案書)・HubSpot(CRM)を起点にし、Web会議中心の組織ならtl;dvを、デザイン強化が必要ならCanvaを後から加えると、リスクなく試せる。
あなたに合った構成を見つけるには、まず1ヶ月だけ使ってみて、無料枠の消化ペースとチームの定着度を確認するのが現実的な判断軸になる。有料移行はその結果を見てから決めれば十分だ。
出典
- PR TIMES「Notta株式会社 AIボイスレコーダー発表」
- HubSpot 製品・機能ページ
- HubSpot セキュリティページ
- HubSpot 料金(2026年シート課金)
- tl;dv 機能ページ
画像クレジット
- Photo by Vitaly Gariev on Unsplash — 元写真
